築200年の庄屋のギャラリー

年月を思わせる大きな太い梁、高い天井と大黒柱に見とれ、靴を脱いで上がり框（かまち）に上がりきしむ畳の部屋におじゃまする感じが新鮮。
おじゃまするなり、「これは味噌倉かな？古いねぇ〜」などと話しながら突然地下の穴に入っていってしまった私たち。をいをい…そこは関係者以外立ち入り禁止区域なのでは？
ギャラリースペース自体が古い家を改造してできたもの。昔は庄屋さんだったらしい。
ディスプレイ棚には、古い衣装入れなどが使われていたり、古材がそのまま生かされていたりする。昔この場で人が暮らし、生活があったことが、ところどころにうかがえます。

グリーンと調和した和み空間

あちこちに置かれたコケダマなどのグリーンが、古い梁や壁と調和し、よりいっそう和空間を引き立てている。
竹の囲いで仕切られた中庭もぜひ鑑賞いただきたい。
シュッと伸びた竹をうまく使った大胆なセンスの造園が施されていました。ちなみにオーナーの曽我さんに伺ったところ、その庭を手がけた若手庭師は、なもスタッフの友人でした〜。

タイムスリップしたかのような、外界と一線を引いたひんやりした空間は、「あるがまま」を大切にする繊細さと、「かっこいいもの」への美意識にあふれてます。地元の若いアーティストたちの作品があちこちにディスプレイされ、すべて一点もの。もちろんオーダーメイドもできるそう。

作品たちは実生活で使えるものたちばかり。
人の手と時間がかかったものが恋しくなったら、ぜひここへ足を運んで。