この豆腐一丁(約800g)に使用する国産大豆は約300〜400gというからその味の濃さが想像してもらえるだろうか。中島さんは「うちの豆腐は日本で一番濃い。」と言う。
ちなみに使用する国産大豆は1表につき18000円前後と一般的な輸入大豆のおよそ5倍の価格。「だから1丁800円と言うとはじめは『高すぎる』となかなかお客さんが寄り付かなかった。」と苦労を話す。
それでもおいしい豆腐にこだわり続けた結果、高級デパートや、老舗旅館など、そして本物志向の一般のお客様の間で着々とファンを付け、やっと良さがわかってもらえるようになったという。実際、「昔の豆腐の味がする」と、週末などはわざわざ名古屋方面から工場へ買い求めに来る方もみえる。また、豆乳は原料として地元の菓子店などにも卸している。
「中津川は水もおいしいし、食べ物もおいしいとても恵まれた土地。特に和菓子や栗きんとんが有名やけど、これからは豆腐でも有名な町にしたい。」と中島さんは熱意を語る。
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